Sasha's Note 一期一会

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歯医者さん

昨年(2023年)は、2回海外へ出ました。6月にシドニーへ。日本帰国は9月でした。実は、日本帰省の10日ほど前に、急に右側の上下全ての歯が痛み出すという悲劇に襲われました。


急いで歯医者へ連絡→抗生物質を要求するとすぐに処方され、痛みはすぐ引く。上のどこかの歯が痛むと1年以上訴えてきたのですが、歯医者さんが何度テストしても痛い歯が特定できなかったんです。副鼻腔炎があるため、歯が痛むのではないかという見解で、以前も抗生物質を処方いただいたことがあります。

詳しく診断してくれる根幹治療専門の歯医者さんへ行くように勧められる(全て自費です(泣)→3日後しか予約が取れませんでしたが、さまざまの検査の結果、ヒビが入っていると思われるので、抜歯を勧められました。根幹治療をしても、結局、最終的には抜くしかないと言われました。

 

抜歯は口腔外科のシゴトです。どうしても予約が取れなかったところを、押して頼み込んで、すぐに診ていただける先生を見つけて頂きました→セカンドオピニオンも同意見。抜歯という見解でした。

「ドクター、来週日本へ行くんです。今週、抜いてくださいませんか?」

「いいよ! 明後日の午前中来て!」

涙を流して喜んで向かう途中、ものすごく下手な先生だったらどうしよう? というすごい不安が頭によぎりましたが、ずっと抗生物質を飲み続けるわけにもいかず、日本へ帰省するためにはどうしようもないことでした。後で分かったのですが、何軒かあるオフィスのメインドクターで、数年前に、アトランタのベストドクターに選ばれていました。

抜歯は、縫合を含めて10分ほどでした。素早い処置に改めてドクターに感謝し、痛みも腫れもなく、無事に4年ぶりの日本帰省を終え、11月に再来して経過を見ていただくと良好との事。

抜いた歯のあと、私にできることは3つ。何もしない。ブリッジを入れる。あるいはインプラントを入れる。何もしないと、歯が倒れてくる可能性もあり、見た目も噛み合わせも悪くなるので、ブリッジかインプラントがとても悩みました。

 

ブリッジは、歯医者さんのシゴト。インプラントは、口腔外科医のシゴト。前後の歯が健康なので、ブリッジにするためには、両方削らなくてはなりません。実は、3年前に、ブリッジを掛けていた下の歯の1本がダメになってしまったことがあります。この時は、同じオフィスの違う口腔外科医にお願いして抜歯したのですが、インプラントしたいという気持ちになれず、ブリッジにしました。もちろん、健康な歯を削らなくてはならなかったんですが、いまだに食べる時に違和感があります。そりゃあ、2本の歯がなくなった後、元のようにってことは無理なのでしょうけれど。

 

今回は、じゃあどうする?ってことで、外科医にインプラントについて詳しく聞きました。手術時間は15ー20分で、骨密度も十分なので、向いていると言われました。よくよく考えて、思い切って予約を取りましたが、変更が3度あって、心の準備があるので、もういい加減早く済ませて〜という思いでいっぱいになりました。

 

「運転してきていいよ〜」との事で、休みをとって待合室で待つ予定だった相方は、さっさとジムへ出掛けてしまい(笑)、自分で運転して行って、意を決して望んだインプラント! 手術室へ入ると、アシスタントが「笑気ガス laughing gas 入れますね〜」。「頼んでいませんよ!」と私。全額前払いというルールなので、「お支払い頂いているとカルテに載っています」。ううっ余計な費用を支払わせられた、とムッとした私でしたが、金額は戻ってこないだろうと、素早く計算しました。

 

「じゃあ、トライしてみましょうかね。でも、笑気ガスって、笑ったりするんですか?」「そういう方もいます。でも、リラックスできますよ」。頭に、笑いが止まらなくなる自分の姿が浮かんできました(笑)口は、開けないといけないので、鼻だけ覆うマスクで、左右2本のチューブが付いています。酸素用と窒素用だな、と思いながら、きっと自分はドラえもんのような顔になっているに違いないと予想(クックック)。「窒素の量を弱くしてください」「了解です。酸素70%、ナイトロジェン(窒素)30%にしますね。嫌でしたら、すぐに外しますよ」。しばらくすると、ぼーっとしてきて、少しだけ眠たくなったような気がしてきたので、「80ー20にしてください」とお願いしました。

 

先生は、「ワクワクしてるよ!」とポジティブに入室。笑気ガスのおかげで、もう、どうでもいいや、という I don't care という心境で望む私。手術室のライトがそれはそれは眩しくて、目を開けられないため、何やらドリルを使っている、という感覚、ドクターがわからない医療言葉を使っているな、誰か部屋にいるみたいだ、というくらいの感覚でした。3度目にドリルする前に、「これがラストだって約束する」と言われ、その後もうおしまい。ガスマスクは自分で取り、3D CTを撮るために起き上がり、さっさと歩けました。たぶん15分ぐらいでした。先生から「抜歯より簡単でしょう?」と言われて、ちょうどそう思っていたので、頷く私。その簡単さぶりに、思わず握手してしまいました。

 

CTの結果、綺麗に歯と歯の間にまっすぐネジが入りました。明後日、術後の検査に伺いますが、良好だった場合、3ヶ月放置し、その間に、自分の骨が、ネジを自分の体の一部と受け入れてくれるのを待つようです。その後、歯医者さんへ戻り、歯の部分を作ってもらって、ネジに差し込むという作業をします。

 

インプラントは、日本はセラミック、こちらではチタンと違いがあり、どちらがどう良いのか分かりません。ここでの成功率は95%で、普及率も高いです。費用は日本よりずっと安く、私の場合、保険で半分おりました。不思議なことに、歯の部分を作ってもらう費用の方が高いんです(泣)。これで、今年も仕事をリタイヤできないことが確定です(苦笑)

 

さて、毎朝起きると、チャロのネコハラスメントが待っています。

 

 

姉のみかんと比べると、小さなチャロです。

 

 

グレーシーは、どすこい座りをします。