Sasha's Note 一期一会

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勝手です

コロコロと気持ちが変わって、本当に勝手なんだから、と誰しも人に怒りを覚えたことってありますよね。今回は、自分がなんて勝手だと思った話です。

 

ビザの関係で、ずーっと国外に出れない、つまり日本にも帰国できないというツライ思いは、2001年に嫌というほど経験しました。ストレスで胃にポリープができてしまい、切除手術を経験しました。ビザは10年ごとの更新で、今回は2度目だったんですが、いやはや更新の申請してから19か月経ってやっと光が見えてきました。


移民局はいったい全体どうしたのでしょう? 日本人の中にも、ビザが切れてしまって、同時に運転免許も切れてしまって、それでも仕方がないので運転している人がいるそうです。それって超怖い。不法滞在ってことにもなるんでしょうか・・・。申請受領後に、正式なレターが届くんですが、そこには、出入国可能と書いてあります。でも、実際のところ、国外には出れても、再入国ができるかどうかは疑わしいんですよ。


1年前に義父が亡くなった時は、私だけ駆けつけられずに、申し訳ない思いをしました。日本には、95歳になるおばと、89を迎えたおばがいます。会える時に会っておかないと、と焦る気持ちでいっぱいです。

行けない、というのと、行かないというのは別です。
行けないというのは、自分の意思が働いていません。

去年から、なぜなのか急に近所の低山を上り始めて、天候次第ですがほぼ毎週行くようになりました。ふうふう息があがっていたんですが、知らぬ前に体力がついてきました。試しに、公園を歩いてみると、タイムがかなり早くなって、年に比例せず、トレーニング次第で、丈夫になることを知りました。


最後の頃、父に言った言葉は、「一緒に山に連れて行って」でした。父はびっくりしたのか、何も答えはなかったですが、山男だった父の血が今になって騒いでいるのか、カウチポテトばかりで、健康を損ないかけた私を、あちらから振り立たせてくれているのかわかりませんが、急に山に足が向くようになりました。


父が最も好きだったポイントを訪れてみたい、というのが私の目標です。父の遺影になっているんですが、山と川を背景に、白樺の木にもたれています。そして、この白樺の木を探し出し、あわよくば、すこし山歩きをしてみたいという思いに駆られています。


ビザ発行の先が見えない状況の時に、目標を見失った気がして、だらだらしてしまった自分がいました。そして、いざ、ビザが下りるとう状況になると、果たして、重い荷物を背負って、山へ行けるのかという不安で震えてきます(実際に)。全く、勝手ですね(笑)。実は、腰痛持ちで、重い荷物を背負うのに大きな不安があるんです。

 

一昨日、竜巻注意報がでて、酷い嵐。昨日は見違えるほどの青空。きっとぬかっているだろうなぁと思いながら低山へ向かいます。私の靴はウォータープルーフではありません。少しずつ、荷物を重くして腰のリハビリをしていかなくては。お昼過ぎまで仕事があり、夕方にならないうちにと焦る気持ちから、ランチを抜いてしまいました。

 

案の定、途中で低血糖になってしまい(苦笑)、急いでパワーバーを齧り、キャンディを舐め、気分が回復しないまま頂上へ。頂上で休んでいるうちに血糖値が戻り元気になりましたが、こんなことやってちゃダメですね。そういえば、父はいつも氷砂糖を持っていましたよ。

 

日本の目標としている山道を歩けるようになるまでは、5倍の重さの荷物を背負って、近所の低山を2往復くらいできないと、決行するのは無謀というもの。果たして、カウチポテトの私がどこまでできるか、人生最大のチャレンジですね・・(笑)。

 

大岩を回り込みます。

一昨日の嵐で倒れたのかも。

頂上です! 陽気に誘われて、人が多かった〜。