Sasha's Note 一期一会

猫たちとの暮らし 嬉し楽し 嘆き驚き 好奇心 冒険 悪戯 出会い 別れ 感謝

口はわざわいの元

元知り合いに、K-9 officer がいた。K-9 = Canine (発音:ケイナイン)とは、つまり犬とか犬歯のこと。(ちなみにネコ科の動物 ーネコ・トラ・ライオン・ヒョウなどは Feline)。イヌのお巡りさんこと、警察犬を連れたポリスである彼は、主に空港で、犯罪の取り締まりの仕事をしているのだけれど、何度かすごく興味深い話をしてくれた。


たとえば、飛行機に荷物を摘んだものの、整備不良で、ナカナカ飛び立てなかった(こんな事があったら、イライラするのは当然だけれど)。数時間後に、やっと乗客は飛行機から降ろしてもらえたが、はたまた、いつ離陸でるか分からず、ルートを変更したい、他の便に乗り換えたい、と申し出る人もいた。ところが、一度摘んでしまった荷物は、降ろせないという。癇癪を起こした乗客の一人が、地上乗務員に怒鳴った。


「もし、摘んだ自分の荷物に爆弾が入ってたとしたら?」


苛立って、つい口から出た出任せだったらしいが、後の祭り。ご想像の通り、大変な騒ぎとなったらしい。勿論、その人物は、その場で逮捕。K-9 がご登場あそばせた。公の場では、絶対に言ってはイケナイ言葉ってあるんだよね。


さて、最近、学校内で逮捕される子供たちが増えているのだそうだ。カリフォルニアに住む11歳の少年が逮捕された事件があった。少年は、事件が起こるまでの数カ月間、いじめに遭っていたという。クラスメートにひどくののしられたり、暴力を受けたりしたため、両親と共に何度も学校に相談に行ったが、学校も警察も何もしなかったという。


ある日少年は言い返すことにした。吐いた言葉は、「お前たちを撃ち殺してやる」。


学校は、警察に連絡し、少年は「恐喝罪」で逮捕された。学校と警察の言い分は、キャンパスでの銃を使った犯罪の示唆は重く受け止めなければならないんだと・・・。少年が勇気を振り絞って言い返した言葉が、たまたま銃を示唆したため、即逮捕となったいきさつだ。


さて、話変わって、音楽の話。少し前から、ズンズンと、思わず頭を振ってノレル曲がカーラジオから流れ出して、気になっていた。しばらくして、歌詞を聴き取って、驚く。


「Pumped Up Kicks ー 超カッコイイ靴を履いているヤツラ ー オレの銃から放たれる球より早く逃げた方がイイゼ」。


如何に表現の自由を許しても、こんな曲が平然と流れていいのかと思う。この歌が一般に流れて全く構わない社会と、子どものほんの些細な言葉が、逮捕に至る社会のギャップに、腑に落ちない思いだ。大ヒットしてるんだよね、この曲がまた。うん、曲が流れる度に、頭はまだ振りたくなるんだけどサ・・・。


さて・・・この動画ではよく解らないんだけれど、メンバーが履く靴をチェックしてみたヒマな友人がいる(愉しい友だちは持つモノー笑)。それが、なんと、私が仕事で履いている靴なんだよねぇ・・・(苦笑)。この靴じゃあ、カッコ良くはないってことかな(ハハハ)