Sasha's Note 一期一会

猫たちとの暮らし 嬉し楽し 嘆き驚き 好奇心 冒険 悪戯 出会い 別れ 感謝

マイアミへ

久しぶりにマイアミへ行ってきた。北からやって来た、皮ジャンとブーツ姿の人びとが、バッゲージクレームで荷物を待っている。サンシャイン・ステートにはまったくそぐわず、滑稽に見えた。私は、黒の薄手の長袖とブルージーンズ。レンタカーのミラーを調整していたら、ぐわっと汗がでてきて、いやいや、フロリダ様様だと苦笑い。


生憎、天気は悪く、土砂降りの日もあった。日程を調整して海を見に行く。日の出前に波打ち際を歩くと、強い海風がとっても心地よかった。自分の足跡が、波に打ち消されて行く。こんな風に人生は過ぎていくんだろう。例え、誰にも覚えていて貰えなくても構わないと思えるくらい淡々と生きていきたい。自分が、どうやって生きたのか覚えていればいいんだから。時が来たら、後の者に道をゆずって消えてゆこう、なんてね。


前夜、ツナ・タコスを食べたオープンテラスの店が目に留まる。意外にもすごく美味しかった。賑やかだった夜も、まだ眠っていて、ひっそりしている。静かな朝ー早起きは苦手なんだけどーが、こんなに素敵だったことに驚いた。



ヨーコのママの棲む場所へ急ぐ。どんなに呼んでもやって来ない。私の声を忘れてしまった? 「誰だい? オレたちにエサをくれるのかい?」とばかりに、野良ネコたちがぞろぞろ集ってきた。数は増えるばかり。仔猫も多い。猫のエサを狙って、アヒルも子連れでやってきた。


どう探してもヨーコママはいなくて、仕方なく、猫缶を開ける。ボスらしき黒白猫が、私の顔を覗き込む。「知らねえ顔だな」目がそう言っていた。そのうち、ママらしき猫がやってきたが、全く私を避けている。手術をさせた時に、野良猫ならば、避妊手術のしるしとして耳の先をちょっと切られるのだけれど、耳が切れていない。お尻がちらっと見えたのだけれど、オスみたいだった。


帰り道、もし、あの猫がママであって、私を忘れてしまっていたとしても、元気で生きているならば、それでいいと思った。それが「大好き」ということだよね?!


家路に着くと、我が侭な飼い猫たちがゴロゴロ甘える。出かける2日前に、吐いてごはんを食べなかったヨーコは、人用の市販の胃薬ですっかり元気になった。それで安心して家を留守にできた。虫でも食べてしまったんじゃないかと思ってるんだけど・・・。ミミズでもなんでも食べちゃうから。旅行の写真をダウンロードする。ママに似た猫の顔を拡大して見ると、やっぱり違う顔をしていた。「ヨーコさん、ママが見つからなかったよ」と報告。アトランタも明日また雨がやってくるそうだ。