自分で産んだ子というのは、格別愛情を感じるものなのだとしみじみ感じた事件がありました。BBQの中に巣を作ろうとした雀に似た小鳥が、なんと! わずか2mも離れていないところにある棚の、横になった植木鉢の中に巣を作りました。
今度は、母さん鳥の気持ちを察して、そっとしておいたところ・・・母さん、父さん鳥がひっきりなしにエサを運んでいる姿を目にしました。口にくわえているのは虫ですね。すぐ近くには、キュウリやナスの苗があり、水やりも、母さん父さん鳥がいないスキに出ることにしました。それでも飛んできてしまった時には、フリーズして、まるでパントマイムをしているかの様に息も呑みます。
家の中から窓越しに見ている猫たちも、大はしゃぎ。楽しそうですよ。
ところが、こののどかな日々に異変が起きました。母さんなのか父さんなのかわからないのですが、ピーピーピーと鳴くわ、鳴くわ、巣の近くの止まり木に止まって、エサをくわえたまま狂ったように鳴いています。えっと、鳥が鳴くのは母さんなのか父さんなのかわかりませんが、どちらかがどちらかを呼んでいるようでもあり、いや、子供たちにでてこい、ここにエサがあるよ、待ってるよ、と言っている風でもあります。こちらはますます外にでれなくなり、そんな状況が続いたある朝・・・。
ポーチに続くドアのところに一羽の小さな鳥が落ちて死んでいました。まさか子供でしょうか?! 悲しい思いで、猫のチャーリーのお墓の横に埋めてあげました。
その後も、親たちはひっきりなしにエサを運び、ピーピーピーが続きましたが、次の日の朝・・・。
母さんも父さん鳥もいなくなりました。ピーピーピーも止まりました。
相方に言うと、まず死んでいた小鳥は子供で、またすぐに工場で生産されるから心配無用。そして、子供が全部旅立ったんだろうから、巣を見てごらん、と。
怖くて覗けません、私。母さんや父さんを待っていたら、パニックして落ちてしまったら、と心配です。
いやいや、それにしても、親の愛情をたっぷり見させていただきました。こちらも孫ができたような、半分家族のような気持ちで見守らせていただきました。ちょっと疲れたかな(笑)
気づけばもう6月! りんごがスクスク育っています。キュウリは背丈1mになりました。トマト、ネギ、シソ、三つ葉の苗も芽がでてきました。暑い夏になりましたよ。