Sasha's Note 一期一会

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ジーノのその後

ジーノと名付けた野良猫を保護して、去勢手術とワクチン接種。引き取るよ、という男性が現れてホッとしたのも束の間。僅か5日後に網戸を押して2階から外へジャンプして逃げ出しました。それから2ヶ月が経とうとしています。

男性からの連絡や返信は遅く、時に3週間後ということもあり、友人と2人で模索して、色々と努力を続けてきました。


男性が、LOST CAT へ登録したのがひと月後。我が家のネコも同じ業者のマイクロチップを登録しているため、「あなたの近所で、この猫が居なくなりました」というお知らせメールが届いたからです。ひと月も放っておいて、おまけに、ネットで拾ったキジトラの写真を載せていたのには驚きました。すぐに、写真交換を依頼しましたが、返信がなかったです。


ホワイトハウスに、ファースト・キャットがやってきたそうですね。グレーのキジトラは、はっきり言ってどこにでもいます。薄暗いと、周囲と同化してしまい、目で確認することが難しくなったりします。そういうどこにでもいるキジトラを、ファースト・キャットに迎えたのは、なんだか嬉しいんですが、外に逃げ出したジーノを探し出すのは、本当に苦心と挫折の連続です。そして、当地には、あらゆる箇所に、林があって、猫が隠れる絶好の条件が揃っています。

 

我が家のグレーシーが、外へ逃げたした時、声のする方へ言って名前を呼んでも、怖がって出てきませんでした。猫というのは、怖がると、予想がつかない行動をしたりします。いくら、「ジーノ〜!」いくら呼んでも、ますます萎縮させるだけだったのかも知れません。


チラシを配ったところ、「見かけた」情報が飛び込んできて、男性は3週間返信していませんでした。仕事が忙しいのか、マメでない性格なのか、昔も居なくなった飼い猫がいてとうとう見つからなかったと言っていたので、今回も形だけ協力しているのか、全くわかりません。

 

「お願いです。オズはしばらく外に出さないでください。オズも逃げ出したら、私は心臓発作で死にます」と、男性に懇願。オズは、ジーノと共に、公園で暮らしていたオス猫で、2匹はとても仲が良く、怖がりのジーノは常にオズの後を追い、オズが居たからエサに寄ってきた節があります。


その翌日、オズを男性の家の庭で見かけた私は、本当に心臓発作を起こすほど驚き、あれほど言ったのに、私たちを無視して、オズを外に出したことに憤慨。この男性は、真実を言わない人だと分かりましたが、ジーノ救出には関係を不味くできない辛さがあります。肝心のオズですが、私を見分けられなかった様‥というか、どうしてここに私がいるのか理解できなかった様で、引いてしまって‥。こちらも知恵を駆使して、隠れて待ち伏せして、やってきた時に名前を呼んだら、安心して寄ってきました(ホッ)。

 

男性の庭に週に2−3度、エサを置きに行っています。エサの匂いに釣られて、ジーノが帰ってくることを期待しているからです。見かけた情報の家の庭にも、エサを置いていただくことにしました。モーションで作動するカメラを置いて見ましたが、夜間に、キジトラの姿を捉えたものの、近所の猫シュレッダー(すごい名前!)だった様です。ただその猫のオーナーさんは、そんなに遠くまで行かないと言っていますが、こめかみの模様が一致し、ジーノとは一致しませんでした。

 

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庭に現れた猫を捕らえたカメラ写真

 

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シュレッダーのこめかみ

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ジーノのこめかみ

Wi-Fiで、コンセントから引くカメラであれば、$30ほどで買えます。お庭にエサを置いてくださるだけで感謝なのに、Wi-Fiのパスワードを尋ねて使わしていただく図々しさはありません。トレイルカメラを$80で買い、2日間持つバッテリーで撮影。使い捨てバッテリー代は$27もします。2回トライして、一度痩せたキジトラが映りましたが、ジーノと判断できませんでした。

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トレイルカメラ(使い捨てバッテリーで作動)

友人と相談して、100%確信を持てないので、トラップをしたくない、このお家にいつまでも迷惑を掛けられないので撤退する事を男性に連絡後、エサ場のボウル回収に行ってみると、男性がトラップを仕掛けていて、腰を抜かすほど驚きました。このトラップは、猫に慣れさせるために、中に入ってもドアが閉まらない様にしてあった様で、エサが近くにないと猫が寄ってこないと、私たちの撤退に男性は怒っています。ご自分でエサをあげればいいのに、お金と手間のかかることを私達に任せっぱなし。


友人も私も、自分の限界を超えていると思います。そして、2人とも体がそんなに丈夫じゃなく、友人は健康状態が悪く、働けない状況。私も、最近目眩を起こしています。

 

私たちは、ただシンプルに、ジーノにお家を見つけてあげて、幸せになって貰いたかった。ジーノにとっては、お家よりも、オズと一緒の公園の暮らしの方が幸せだったのかも知れない。誰かから常にエサを貰えて‥。でも、オズは、お家がある暮らしを求めて、ウォーキング中の皆さんに「ボクを拾ってください」ポーズを取っていたので、今、しあわせだと信じたい。

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オズはきっと大丈夫


男性には、「毎日は無理ですが、時々お庭にエサをやりに伺いたいので、そうさせていただけますか?」と連絡しました。オズに会えるのは楽しみです。そして、いつか、オズを見つけたジーノが帰ってきてくれることを祈っています。